●研究室紹介
本研究室では、資源浪費型の社会システムから持続可能な資源循環型の社会システムに転換していくことを目的として、環境行政の施策実態、地域住民の意識・実践や環境市民団体の取り組みについて調査・分析し、問題点と解決方向を明らかにします。
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● 担当教員 章 大寧(ザン デヨン)
韓国出身。1984年慶北大学校卒業。1985年日本留学。1993年東北大学農学研究科博士課程修了。同年4月南九州大学講師。1996年から助教授。環境問題に関する地域社会学的研究を基本視点に、環境行政、環境市民運動、資源循環型社会などを主な研究分野としています。現在取り組んでいる研究課題としては、宮崎県における住民参加型環境行政構築に関する研究、宮崎県の環境市民団体の取り組みに関する研究、韓国の生ごみ再利用政策に関する研究などがあります。今後は、地域環境問題の実態調査、資源循環型社会に関する制度や地域実態についてさらに研究を深め、資源循環型社会システムの実現に役立てていきたいと考えます。講義や演習などでは、テキスト学習を基本にしながら、現場研修、実態調査、意見発表、討論、小論文作成など創造性・社会性・専門性を重視した授業スタイルにしています。学生の皆さんには、環境問題の解決を人類共通の課題として考え一人一人が主体的・積極的に学習に取り組んで欲しいと思います。
写真2 宮崎県小林市の生ごみ回収場 写真3 生ごみ処理物施用効果実験

● 担当科目の概要
地域社会学 T・U
地域社会は、私たちが暮らしている生活の場であり、同時に経済・産業の生産現場であり、行政・政治の現場でもあります。地球規模の環境問題を考える場合においても、その原因究明と解決方法を導き出すための原点は地域社会にあると考えます。したがって、環境問題をはじめとした現代社会の諸問題の本質や解決方法を探るためには、まず地域社会の実態を理解することが基礎条件となります。地域社会学Tでは、地域社会学の基礎概念と学問体系を解説し、地域社会の構造や変化を理論的に理解するための基礎的知識を習得します。地域社会学Uでは、日本の経済高度成長の過程で地域社会が具体的にどのように変化したかを実態分析し今後の課題を明らかにします。
環境社会学 T・U
人類社会の発展とともに社会学の研究分野でも多様化してきましたが、環境社会学は世界的規模で深刻化してきた環境問題を背景として成立した新しい学問分野です。環境社会学は、社会学的視点から地球的・地域的な環境問題の実態と本質を明らかにし持続可能な社会の実現に向けて解決方法を提示することが任務です。環境社会学Tでは環境問題に対する環境社会学の分析方法・理論体系を解説し、環境社会学の基礎理論を学びます。また、環境問題を引き起こした主な原因の一つは工業化・都市化による資源・エネルギーの大量消費であることはいうまでもありません。大量消費の結果、温暖化・資源不足など地球規模にまで深刻な影響をもたらし現代社会の持続可能性が問われる状況になりました。持続可能な社会を実現するためには資源・エネルギーの利用システムを根本から見直さなければならなりません。環境社会学Uでは、地域社会における資源利用・廃棄の過程を実態分析し、資源循環型社会を形成するための方法について考えます。
写真4・5 韓国ソウル市江東区の生ごみ再活用センター・回収専用車両